褐色脂肪細胞とは?
脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。
簡単に違いを説明しますと、白色脂肪細胞というのは、余分な脂肪をどんどん溜め込む細胞で、褐色脂肪細胞というのは逆に溜め込んだ脂肪を燃やす働きがあります。
ですから、単純に言えば、褐色脂肪細胞が多い方がより脂肪が燃えて、脂肪が減るということです。
この褐色脂肪細胞は、通常、寒冷刺激や運動により活性化します。
低温になると、身体は体温を一定に保つため、より熱量を産生しなければなりません。
この時、身体は白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変換し、熱量を産生し体温を一定に保ちます。
要するに寒くなると、より脂肪は減少するのです。
この寒冷刺激による褐色脂肪細胞の活性化は、食物成分の経口摂取によって模倣できることが判明しています。
例えば、カプサイシン類似体のカプシノイドは交感神経を刺激し、褐色脂肪細胞が活性化することにより熱産生を誘発します。
カテキンとカフェインは褐色脂肪細胞を活性化する
同様に、緑茶に含まれるカテキンとカフェインも褐色脂肪細胞を活性化すると言われていますが、The American Journal of Clinical Nutrition に掲載された論文があります。
この研究では、カテキン615mgとカフェイン77mgを15人の健康な男性に摂取させ、全身エネルギー消費量と褐色脂肪細胞の活性を調べました。
結果は、褐色脂肪細胞の活性の上昇に伴う全身エネルギー消費量の急激な上昇をもたらした、とあります。
緑茶に含まれるカテキンとカフェインは、FATバーナー(脂肪燃焼サプリ)として使える可能性があります。
カテキンの副作用
但し、どんな成分でも同じですが、過剰摂取すると害にしかなりません。
カテキンも過剰摂取による肝機能障害が報告されています。
メトプロロール (降圧薬) を服用中の52歳女性 (アメリカ) が、減量目的に断食のうえ、緑茶抽出物含有のサプリメント「SlimQuickTM」を2日間摂取したところ、2週間後頃から1週間継続する嘔吐、黄疸を生じ受診、強膜黄疸、腹部膨張、下肢浮腫を伴う肝壊死が認められ、肝臓移植を受けた。
断食によりカテキンの血中濃度が高値となったことが原因と思われる肝障害と診断された
健康食品やサプリメント等の情報は下記サイトで調べられます。
カテキン、カフェイン、カプサイシンでダイエット
カテキンは緑茶を飲めば摂取できますし、カフェインはコーヒー、カプサイシンは唐辛子を食べれば摂取できますが、それぞれサプリメントで摂取することもできます。
とは言え、それらを食べたり、サプリメントで摂取したからと言って、デブが痩せられるほど世の中甘くはありません(笑)
ダイエットの基本は、あくまでもカロリー制限と運動なのです。
もちろん、カロリー制限と運動にカテキン、カフェイン、カプサイシンをプラスして、ダイエットの相乗効果を狙うことはできます。
カテキン
カフェイン
カプサイシン